NISAを始めて気づいた|投資環境は政治が決めている

借金120万円。

数年前の自分が抱えていた現実だ。

家族との時間を増やしたくて始めた副業が、気づけば家族との時間を奪い、財布を空にしていた。そこから這い上がる過程で「お金の勉強」を始め、NISAと出会い、投資を知り、そしてある事実に気づいた。

投資環境は、政治が決めている。

今日はそこまでの話をしたい。

副業に明け暮れた2年間と、120万円の借金

きっかけは「自由になるお金が欲しい」という、ごく普通の願いだった。

家族と外食したい。旅行に連れて行ってやりたい。好きなことに使えるお金を作りたい——そう思って、副業本に載っているものを片っ端から試した。ヤフオク、メルカリ、Amazon販売、せどり、FX。とにかく手当たり次第だった。

しかしお金を雑に扱う人間にお金が貯まるはずもなく、増えたかと思えば減り、減ったかと思えば増え、結局どこにも辿り着けない。焦りが焦りを呼ぶ。本来「家族のため」に始めたはずの副業は、いつの間にか家族との時間を奪うものになっていた。

せどりでは商品が売れることもあったが、仕入れと売上のバランスを管理できていなかった。回転率、利益率、在庫リスク——そういった基本的な概念を持たないまま突き進んだ結果、気づけば在庫という名の借金が膨らんでいた。

総額、120万円。

「このままではダメだ」と、ようやく気づいた。

お金の勉強を始めた日

YouTubeで「お金 勉強」と検索した。リベ大、両学長の動画に出会ったのはその頃だ。

「借金なんてするんじゃねー」「自分が自分のFPになれ」——刺さった。痛かった。でもそれが必要な言葉だった。

そこから猛勉強した。FP(ファイナンシャルプランナー)の資格も取った。簿記の勉強も始めた。お金の仕組みを理解すれば、世界の見え方が変わった。

それまでは「労働者」としての立場しか持っていなかった。でも知識をつけるうちに、「資本家」という立場があることを理解した。株を持てば株主になれる。企業のオーナーの一人として、配当という形で果実を受け取れる。

楽天証券でNISA口座を開設し、オルカン(全世界株式)とS&P500への積立を始めた。企業の財務状況も見ながら個別株にも少しずつ挑戦した。

資産は順調に増え始めた。配当金も増えてきた。そして、120万円の借金は全額完済した。

NISAを使いながら気づいたこと

投資を続けていると、自然と「なぜこの制度があるのか」「なぜこのルールなのか」という疑問が湧いてくる。

NISAは政府が作った制度だ。投資の利益を非課税にすることで、国民に投資を促す政策的な意図がある。「貯蓄から投資へ」というスローガンも政府が掲げたものだ。

裏を返せば——NISAを作ったのも政治なら、NISAを廃止できるのも政治だ。

金融所得課税の引き上げ議論が出るたびに株価が下がるのは、投資家たちが「政治リスク」を敏感に感じているからだ。税率が変われば手取りが変わる。制度が変われば戦略を変えなければならない。

投資とは、つまり「その国の政策を信じること」でもある。

投資環境を決めているのは、誰か

以下は全部、政治が決めていることだ。

  • NISA・iDeCoの非課税枠の大きさ
  • 金融所得への課税率
  • 円安・円高(金融政策・財政政策)
  • 企業が稼げる環境かどうか(規制・法人税)
  • 社会保障の充実度(老後に投資が必要かどうか)

つまり、私たちがどれだけ頑張って投資をしても、政治が悪い方向に動けば、その努力は簡単に吹き飛ぶ。

逆に言えば、良い政策を選べば、投資の果実はもっと大きくなる。

お金の勉強をした人ほど、選挙に行くべき理由

リベ大をきっかけにお金を学んだ人は多いと思う。NISAを始めた人も増えた。それは素晴らしいことだ。

でも、投資の勉強だけして選挙に無関心、というのはもったいない。自分の資産を守るためにも、投資環境を作る政治に関心を持つことが不可欠だ。

120万円の借金を抱えていたあの頃の自分に言いたい。お金の勉強をしろ。そして選挙にも行け、と。

家族との時間を取り戻すために始めた副業が、まさか政治への関心につながるとは、あの頃は思いもしなかった。

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